ちんどんな日

今朝、通勤電車にちんどん屋さんが
3人乗って来た。


あんまりまじまじ見るのも
なんだかな〜と思ったので
チラ見してたら
女子中学生3人組が全く物怖じせず
ちんどん屋さ〜ん!」といって
近寄って行くのを見て
「若さってスゴイなぁ」と感心した。


ちんどん屋さんが気になりつつ
いつもの駅で降りる。


会社に向かう道すがら
よく考えたら
ちんどん屋さんは
見られてナンボの商売やから
チラ見されるより
まじまじ見られるほうが
嬉しかったやろな〜と思い
ヘンに気を使った自分が
アホらしくなった。


そして、ちんどん屋さんのことは
今の今まで忘れていた。


就寝前にベッドで谷川俊太郎氏の
「ひとり暮らし」というエッセイ集を
読むのが最近の日課なのだが
さっきその本を読んでて
お!と目を見張った。


エッセイ集の一編に
谷川さんがある日に受けた取材、
読んだ本、着信&送信の履歴などを
羅列したものがあったのだか
その日見たテレビ番組という欄に
「青空にちんどん」最終回。と
書いてあったのだ。


それは今朝通勤電車で
ちんどん屋さんを見たという
偶然に対する驚きだけではない。


実はわたし、このドラマに一瞬だけ
出演しているのだ。


ドラマはNHK総合で1994年に
放映されたもので
工藤夕貴演じる主人公が
ちんどん屋の世界に魅せられて
ちんどん屋さんに弟子入りする、
というような内容だった。たぶん。


工藤夕貴が心斎橋のBIGSTEPで
初めてちんどん屋さんの
パフォーマンスを見て
憧れを抱く、というシーンに
当時高校性だった私は
エキストラとして出演した。


嬉しがって録画したはいいものの
そんなことはすっかり忘れて
上からどーでもいいテレビ番組を
重ね録りしてしまい
私の記念すべきドラマ出演は
幻の映像となってしまったが。


谷川俊太郎さんが
最終回だけたまたま見たのか
毎回楽しみに見てたのかは不明だが
なんだかミョーに嬉しかった。


こんなかんじで
あの人どうしてるかなーと思った日に
その人に会ったりとか
地震のあった時のことを
ぼんやり思い出してたその日に
地震が起きたりとか
そういう予知のようなことを
わりと頻繁に体験する。
不思議だ。


今日は「ちんどん」なできごとが
重なった日だった。