AEDはこわくない

3月1日から週末を利用しての3日間
東京にて日本赤十字社の講師による
「救急法基礎講習」と
「救急法救急員養成講習」を受講してきました。


「救急法基礎講習」で学ぶのは
『傷病者の観察の仕方及び一次救命処置』
つまり、事故や病気で息絶えそうな人を
医師の手に引き渡すまで
死なせないための処置を学ぶ講習。


「救急法救急員養成講習」は
『急病の手当、けがの手当、搬送及び救護』を学ぶ講習。
医師の手に引き渡すまで
病気や怪我の症状を悪化させないための措置を学びます。


知っておいたらなんかの役に立つかも☆


・・・ぐらいのフワっとした知識欲で受講しました。


しかしですねぇ。これが、想像以上に。
受講して本当に良かった。



日本赤十字社の講師の方の
熱のこもったわかりやすい講義は
単純にお話として興味深いし
間違った知識は頭の中でひっくり返されるし
新しい知識はどれも目からウロコ☆で
学びの楽しさ、というものを久々に味わいました。


それぞれ筆記試験と実技試験があって
合格者には認定証が交付されます。


三角巾を使った【止血法、包帯法、固定法】の実習は
効果的かつ迅速に三角巾を巻き上げるのが
ホントに難しくて
最終日の実技テストに受かる気がまったくしませんでしたが
人間ってゲンキンやねぇ〜
試験があると思うと非常ボタンがONするねんねぇ
最終日にメキメキ上達しまして
私、三角巾の実技、カンペキやったと思うわ(笑)


結果は3週間後とのこと、楽しみです。


学んだことを書きはじめると
エンドレスなので
講習を終えて感じたことを。


まず、AEDの正体を知っているのと
知らないのとでは大違いだということ。


講習を受ける前の私なら
AEDなんか触ったこともないし
きっとそれが必要な場面に出くわしても
体が動かなかったと思う。こわくて。


でも、いまは少なくとも
AEDを探して来て、開けて、電源をいれて
装着させて、ということが具体的にイメージできるし
少なくとも今ここにいる人たちより
私のほうがAEDに関する知識を持っているはず!と思えば
きっとブルブル震えながらも勇気をもってトライできると思う。
街角に設置されているぐらいだもの
誰にでも使えるよう工夫されたシンプルな装置。
こわいものではない、ということがわかったたけでも大きい。


そして、もうひとつ強く印象に残ったのは
救急手当の仕方、考え方は、
すべてが「思いやり」に基づいているということ。


包帯の結び目は、
傷病者が不快ではないところに作る。
自分を助けようとする見知らぬ人を
受け入れる気持ちになってもらうには
どんなふうに声をかければいいか。
担架は足の方から先に持ち上げられると不安。
ナドナド。。。


どうすればいいかわからなくなったら
目の前の人の気持ちとか痛みを想像して
動いてみればいいのかなって。


きっと一年も経ったら
具体的な方法なんかは
だいぶ忘れちゃってると思うけど
感じたことは思い出せる。
これはとても大きなことだと思う。


老若男女、20名ほどの受講者でした。
いずれも旅行業従事者で7割は男性でした。
おうちでは洗濯物も畳みそうも無い
不器用なオジサン達が四苦八苦しながら
包帯を結んだり、ほどいたり
こんがらがっちゃったりなんかで
講師の方も受講者も一生懸命でした。


赤い顔して必死になって三角巾と格闘したり
助けを呼ぼうとあたふたしたり
必死で心臓マッサージを続けた「自分」を忘れないで。
その気持ちがすべてなんだから、という
センセイの言葉を聞いて
あぁ、受講して良かった・・・と思いました。


そんなこんなで命について考えた3日間。
講習終了時には
清々しい感動が訪れましたとさ☆


とにかく、知っててソンはないし
「なるほど!」の連続でおもしろいです。


わざわざ東京までいかなくても
消防署や赤十字社支部で受講できますので
(知らんかってんもん・・・)
ご興味のある方はぜひぜひ☆
http://www.jrc.or.jp/study/join/index.html


「女子力の欠如」とか非難されるたびに
「やかましわ」と思ってたわたしですが
やっぱりハンカチぐらいはカバンに入れとくべきだと思いました。
三角巾のかわりになるもんね。


あと、熱中症をみくびったらエライことになるぞ。
今年こそは日傘を買うねんから〜!