さとちゃんの手紙

紹介します

さとちゃんの作品です



イタリアの古い雑誌のスクラップをコラージュ



赤い画用紙にジャコメッティの展覧会の
フライヤーをコラージュ




のっぽで黒髪のショート
モデルみたいにオシャレで
コムデギャルソン着てるに違いない
と勝手に思ってたけど
古着だと知って驚いた
(彼女が褒めてくれた服は
ボロボロになっても捨てられない)



好きな音楽に触れると
なりふりかまわず
感情の昂ぶりを絶叫した
(嫌いな音楽には沈黙した)



最愛のダーリンと経営していた
「人類レコード」は
凡人のセレクトではなかった



高級ないちごとかさくらん
資生堂パーラーのワイン
(ビンがすごくきれいだった)
外国のおかし
カラフルなパスタ
イタリアのストッキング
贈り物のセンスが好きだった



私より7つぐらい年上のお姉さん
カッコよすぎて
うらやましくて
あんまり話しかけられなかったけど
なぜか彼女は私のことを
すごく気にかけてくれて



時々プレゼントに
手作りのカードを添えて
渡してくれました



ダンナ様が先に天に召されてからは
食べ物を口にするところを見なくなった
いつもタバコばかり



人に心配をかけるのが
キライな人だったから
最後までみんな何も知らなかった







天使のようなひとは
すぐに空に帰ろうとする




3月になると思い出します




こどもみたいに無邪気で
芯がつよくてやさしくて
大きな愛を抱きしめていた
可愛いひとのこと




おーい!





Pinaの映画ができてんで、さとちゃん♪