ぼんびばん

ランチで入ったお店の本棚に
「kunel」がたくさん並んでいた。


「kunel」は読むところが
たくさんあって好きな雑誌だ。


読者層はわたしのように
元「オリーブ少女」の主婦だろう。


30冊ほどの「kunel」が
本棚にきれいに整列していたが、
背表紙がちょっとだけ
列から飛び出してる一冊があり
なんだか「私を読んで下さい」と
アピールしているように思えて
手に取った。


時間もないので
パラパラ流し読みしてると
あるフランス語が目についた。


「Bon vivant」


いい生き方をしている人のことを
こう言うらしい。


ふーん。


いつか立ち飲みBarでも
やる時がきたら
「Bon vivant」っていう名前に
しようかな。


Book cafeでもいいな。


もっとベタな名前のほうが
いいかしら。


「Bar 山田」とか。
「Birkin's Bar」とか。


いつもの妄想劇場を繰り広げ
あさっての方向に
視線を泳がせていると
会社の先輩に声をかけられて
ビックリした!
(会社は休みの日なのに)


アホづら見られちゃった〜


もとい。


「Bon vivant」な人
まわりにいっぱいいる!
あの人も、あの人も。


そう思ったら
なんだか自分の人生まで
ごっつう楽しく思えてきた
ある日の昼下がりでした。